言葉の悩みを解決|言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本
ビジネスの現場では、考えていることをアウトプットできなければ評価されることはありません。
今回紹介する本のはじめにの言葉です。
社会人3年目くらいになると、いろいろ仕事も任されて意見を求められることも増えてきます。
しかし、いざ意見を求められると言葉に詰まったり、支離滅裂なことを言ってしまいがっかりされることはありませんか?
私も今まさに自分の意見・感想をまとめられずに困っていました。そこで今回はこの本を読んで勉強してみました。
書店で目次と内容をパラパラとみてこれだ!と思い購入しました。それくらい私の悩みにドンピシャに答えてくれる内容でした。実際に読んでみて買ったよかったと思える本でした!
今回紹介する本はこんな方向けです。
- 自分の意見が出てこない
- 相手に自分の考えが伝わらない
- 「すごい」「やばい」「よかった」など同じような言葉でしか感想を述べられない
本の概要
内容は物語形式で進んでいきます。
主人公は食品メーカーの広報部に所属する社会人3年目の山崎大。3年目になり、意見を求めらる機会も増えてきたが、自分の意見を言えない、あなたの意見はよくわからない、ということを言われ自信をなくし、転職も考えていました。そんな時、同窓会で言葉のプロの和田先生に再会します。そこから先生による5日間のトレーニングが始まります。 主人公は和田先生にメールで悩みを伝え、先生は悩みに対する解決方法を丁寧に教えてくれます。 和田先生の教えで山崎がじょじょに成長していき、悩みを克服していきます。
概要はこんな感じです。物語形式なので読みやすくわかりやすいです。また内容も若手社会人なら共感することが多いと思います。
5つの学び
この本から得た個人的な学びを5つにご紹介します。
- 言葉はトレーニングで出てくるようになる
- 形容詞を使わない表現方法
- 主張は1つ理由は 3 つ
- 不安は先々の段取りができていれば消える
- 5つの WHY
1 つ目は語彙力不足、いわゆるボキャ貧の悩みを解決する方法です。2 つ目はこの後具体的に紹介します。3 つ目は記憶とまとめかたに関する方法。4 つ目は自分の無知からくる不安を解決する方法で、最後は自分の発言に説得力を持たせる方法です。
これらの学びは冒頭であげた悩みにしっかり答えてくれる内容でした。
上記の学びはいずれも私が会社で実際に使えると思ったものばかりです。 この本では、会社での山崎の悩みという形で問題提起がされるので、使う場面をリアルに想像できます。 さらに悩みに対する先生の答えはとても具体的で、問題解決のために何をしたらいいのかが明確に示されます。
5 つの学び全てを解説したいのですが、ここでは私がもっとも知りたかった形容詞を消す方法のみ簡単にご紹介します。
残りの学びの内容を知りたい方はぜひ本を手にとってみてください。
形容詞を使わない表現方法とは
方法に入る前に、「すごい」や「いい」のようなよく使ってしまう形容詞を使わないと決意してください。
これは一種のトレーニングで、普段から意識し、実践していくことが必要です。
形容詞を使わずに表現するには以下の 3 つのコツがあります。
①(中略)五感を使って表現する
②(中略)自分以外の人の様子を交えて表現する
③(中略)自分の過去や思い手での中から探してくる
中略部分には例文が入ります。
① は「鳥肌がたった」がわかりやすい例で、わりと使っている人は多い印象です。② は同じ体験をした人が自分の観測範囲にいないといけないので、使える場面が限られると思います。
**個人的に ③ が形容詞をなくすに一番使えそうです。**なぜなら「すごい」や「やばい」という表現は自分の過去と比較して使うことが多いからです。なぜ「すごい」と思ったかを考えれば別の形容詞を使わずに表現できると思いませんか?
実際に使えそうな場面
会社で上司に意見を求められた時を想像してみてください。
(上司)「この企画どう思う?」
あるあるな場面ですね。思わず「いいと思います!」とか「面白いと思います!」と言いそうになりませんか?
形容詞はダメです!形容詞を使わない決意!
例えば、食品系の企画であれば「よだれが出そうになった」、イベント系なら「今まで体験したことがない」などが考えられます。
気づいたかもしれませんが、わざとらしくない表現で言い換えるのはなかなか難しいです。。。
しかし、表現の幅は確実に広がりました。普段から意識してトレーニングすることで自然な表現で言い表せるようになると思います。
まとめ
普段から意識していないと言葉はなかなか出てきません。
「すごい」とか「いい」ばかり使っているとしっかりと意見を求められた時に間違いなく困ります。
「言葉」は人類共通の必須スキルです。学んでおいて損はありません。
そして冒頭で引用したように自分の意見・考えをアウトプットできなければ結果につながりません!
それはブログでも Twitter でも同じです。本記事では会社の例を出しましたが、紹介した「形容詞を使わない」などの学びは会社だけでなくTwitter やブログでも使える学びです。
ということで書籍紹介でした!良書だったのでぜひ手にとって内容を確認してみてください!